大賞

オニハハ

田中ひろこ

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優秀賞

もじゃげとうさん

桃戸栗子

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佳作

ハートのジャック

なかうら てるみ

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ぼくのまちのヒーロー

ミズキハナ

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・・・き？

うえきのぞみ

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（審査員、左からきむらゆういち 氏、宮西達也 氏、いしかわこうじ 氏、平田昌広 氏）

きむらゆういち 氏
第一回目にしてはすばらしい作品ばかりでした。
充分プロの方達だと言える作品ばかりで、とても審査に悩んだ。
ただなぜか全員が選んだ作品が一致したこともあり、大賞は「オニハハ」にすんなり決まった。
優秀賞の方が「もじゃげとうさん」と「ハートのジャク」で
最後まで討論になった。どちらも良い作品だ。

宮西達也 氏
全体的に、絵が上手な人が多かった。しかし、
ストーリーにテーマがなかったり、なぜこのキャラクターなの？だったり、
読者をいい意味で裏切ってくれる面白さがなかったり‥‥。
その中で、審査委員の満場一致だったのが、「オニハハ」だった。
絵も上手いし、ページをめくらせるうまさもあった。
ただ、最後の2ページをちょっと変えれば、もっといい作品になったと思う。
優秀賞の「もじゃげとうさん」は、肩の力を抜いたほのぼのした絵で
題材の足の毛で楽しい展開を見せてくれた。

いしかわこうじ 氏
いろんなタイプの絵本が集まっていて、楽しい選考会でした。
全体として、絵のクオリティが高かったですね。
それから、絵柄とお話のマッチングが大事なんだなあ、と思いました。
今回選出された5点の絵本は、そこがきっちりできていたと思います。以下は個別評です。
「オニハハ」は、とにかく絵の迫力が素晴らしい。これからどんどん良い絵本を描いていけるのではないかと思いました。
「もじゃげとうさん」は、ナンセンスな内容を、さらっとした粋なタッチの絵で、上手にまとめていると思いました。
「ぼくのまちのヒーロー」は、街の人たちを暖かく見つめる視線が、上品な絵柄と響き合っていますね。
「ハートのジャック」は、絵もお話も全体的にうまくまとまっていて良いと思いました。
「…き？」は、ブラックな内容とサヴィニャック風の絵が相まって、不思議な味わいです。大人向けの絵本として面白い。

平田昌広 氏
最終選考に残った作品はジャンルや画風が多岐にわたり選考は難航すると思われましたが大賞はすぐに決まりました。
次点の優秀賞では意見が若干割れましたが、構成がしっかりしている点と、ばかばかしくも笑ってしまうアイデアに分があると判断しました。
しかしながら選考では消去法で絞り出していったような側面も見られたため第2回以降の応募作品の向上に期待しています。
全体的に作者のひとりよがりの傾向があり商業出版への意識が低いように感じました。
定期的に書店に足を運び売り場に並んでいる絵本と自身の作品の違いを意識して欲しいです。

YOMO絵本大賞　事務局
はじめてのYOMO絵本大賞となりましたが、予想を上回る330作品のご応募をいただきました。
作品をご応募いただいた皆さま、ありがとうございました。受賞された皆さま、おめでとうございます！
全ての応募作品を読ませていただき、個性豊かなすばらしい作品が多く、
非常に悩みましたが最終選考は24作品に絞らせていただきました。
審査委員の先生方には厳正に審査していただき、有意義な審査会となりました。
第2回目も開催を予定しておりますので、次回もたくさんの方々のご応募をお待ちしております。
そして、第1回テキスト賞の開催も予定しております！詳細は改めてYOMOサイトに掲載いたします。
この度は応募して下さった皆さまに、心より感謝申し上げます。

最終選考作品（入選作品を除く）
「ボクと宇宙人のおにいちゃん」 あさお よう　　「ぼくは空とぶ野球少年」 びっけ　　「かくれオニ」 やすやす
「ふしぎ絵絵本　ちがうかおなのにおなじかお」 伊藤 文人　　「なすのぼうしや」 しろくまおふとん
「いないいないあ?ちゃん」 コヤナギカズオ　　「おやすみ　すいぞくかん」 よしい ひでと
「ネコバアのおてんきや」 いしあい つるえ　　「バナナにげる」 いそがいこういちろう+よねやまゆうた
「おばけは今日、」 はせがわ まい　　「BABY NUMBER」タロピ　　「キミとねむるまえによむえほん」 さいとう みき　
「のれるかな？」 つねおん　　「ビバビーバー」 海野あした　　「よるにゃんめし」 iHana
「サクラとペータ　こころのなかのオニたいじ」 なおぱち　　「三本足のネコへーじ」 まつざきさやか
「できない！がすきなかみさま」 ふじかわ たかこ　　「こぎつね　こりんと　なつぼうや」 おのだ のりこ

審査員
きむらゆういち（絵本作家）/ 宮西達也（絵本作家）/ いしかわこうじ（絵本作家）/ 平田昌広（絵本作家）/ 株式会社ニコモ

審査協力
株式会社ブックハウスカフェ

主催
株式会社ニコモ

協賛
春日井製菓株式会社 / 株式会社光陽社 / 株式会社トンボ鉛筆 / 株式会社ノコム / 株式会社ブックハウスカフェ ※５０音順

■第1回YOMO絵本テキスト賞開催予定
応募期間2024年7月～8月末頃 （仮）

■第2回 YOMO 絵本大賞開催予定
応募期間2024年9月～2025年1月中旬頃（仮）

※詳細は改めてYOMOサイトにて告知いたします。